結論：同じゲームシステム（世界観）、より遊びやすくするためにゲームのルールやシステムを更新・改訂したときの、その更新番号のこと。
クトゥルフ神話TRPGのルールブックには第6版や第7版などの異なる版が存在しますが、それぞれに細かいルールの違いがあり、これが異なる版同士で遊ぶ際の大きな問題を生じる原因となります。
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事なる「版」がある理由
ルールブックの「版」は、ゲームデザイナーや出版社がゲームのルールや設定を改訂した際に新しく発行されるものです。例えば、第6版のルールにプレイヤーやゲームマスターからのフィードバックを基にした改善点や、新たなシステムが追加されることで、次の「第7版」が誕生します。
「版」が変わると、ゲームの進行や判定方法、キャラクター作成の手順、特殊なスキルや能力の扱い方などが変更されることがあります。これはゲーム体験をよりスムーズにし、楽しさや戦略の幅を広げるための調整です。しかし、この変更が、異なる版同士で遊ぶ際に生じる問題の一因となります。
異なる「版」で遊ぶと何故うまくいかないのか？
異なる「版」で遊ぶ際の主な問題は、ルールの不整合です。以下のような具体的な理由から、異なる版を使用するプレイヤー同士では、スムーズにゲームが進行しないことが多いです。
1. ゲームルールが異なる
新しい版では、基本的なルールや判定方法が改定されていることがあります。たとえば、第7版では、キャラクターのアクションやスキルを判定する際に「成功度」が導入されていますが、第6版にはこのシステムがありません。これにより、同じシナリオを異なる版でプレイすると、キャラクターの行動がどう扱われるかに混乱が生じます。
例：
- 第6版では、スキル成功が単純な「成功」「失敗」で判断される
- 第7版では成功にも「通常成功」「ハード成功」「致命的成功」などの段階がある。
- 異なるルールで同じアクションを解釈すると、プレイヤーやゲームマスターがどの結果を受け入れるべきか判断できないためゲーム進行が出来ない。
2. キャラクター作成の違い
各版ごとにキャラクター作成の手順や能力値の計算方法が異なることがあります。
第7版では、キャラクターの作成が簡略化され、特定の能力値が強調されていますが、第6版ではキャラクターの細かい設定や能力値の割り振りが異なります。
これにより、同じキャラクターを異なる版で再現することが難しくなります。
例：
- 第7版では「体力（CON）」や「精神力（POW）」の算出方法が第6版とは異なる。このため、異なる版でキャラクターをプレイすると、同じキャラクターでもステータスやスキルが異なり、ゲームバランスに影響を与えます。
3. アイテムや魔法、クリーチャーの扱いの違い
ゲームのアイテム、魔法、クリーチャー（敵や神話生物）も各版で設定が異なることが多いです。新しい版では、特定のアイテムの効果が変更されたり、魔法の使い方が改訂されたりするため、異なる版でプレイしているとゲーム内で矛盾が生じます。
例：
- 第6版の魔法には、具体的なコストやリスクが設定されていますが、第7版ではその効果やコストが変更されている場合があります。同じ魔法を使用しても、異なる版のルールでどう扱うかが異なるため、ゲームの進行が止まる可能性があります。
4. 狂気システムの違い
クトゥルフ神話TRPGの重要な要素である「狂気システム」も各版で異なります。
第7版では、狂気の進行がより段階的かつ詳細に設定されており、プレイヤーキャラクターの精神状態がより細かく管理されます。
これは第6版のルールと大きく異なるため、版が違うプレイヤー同士で狂気の進行を扱うと、状況の解釈が異なってしまいます。
まとめ
クトゥルフ神話TRPGのようなテーブルトークRPGでは、ルールの統一が非常に重要です。ゲームの「版」が異なると、基本的な判定方法やキャラクター作成、アイテムや能力の扱いが異なり、それが原因でゲーム内の不整合や混乱が発生します。そのため、同じルールブックの版を使って遊ぶことが推奨されているのです。
異なる版のプレイヤー同士で遊ぶことは不可能に近く、どちらかのルールに統一する必要があります。
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